初めての出産。里帰り出産する?しない?後悔しない選び方

もくじ
はじめに
里帰り出産とは
里帰り出産のメリット
里帰り出産のデメリット
あなたはどちらのタイプ?
助産院木かげから贈る言葉

はじめに

こんにちは!

初めての妊娠・出産はいろいろと迷ったり悩んだりすることがありますよね。

里帰り出産もその一つです。

それぞれのご家庭の環境や夫婦の考え方によって、その形は大きく違ってきます。

今回は、私たちにはどちらが合っているのかな?とお悩み中のあなた達に、里帰り分娩のメリット・デメリットについてお伝えします。

疑問のある猫の絵

どんな出産がしたいか、どう育児のスタートを切りたいのか、考えるヒントになれば幸いです。

里帰り出産とは?

さまざまなパターンはありますが、一番多い里帰り分娩の流れは、

  1. 妊娠初期に一度里帰り先の出産予定施設で受診。里帰り分娩の流れについて説明をうける。紹介状があるとスムーズに進みます。
  2. 妊娠33~34週くらいから里帰り先での妊婦健診がスタート。多胎や妊娠性高血圧症など、特別な事情がある場合は、普段通っている産院の指示に従ってください。
  3. 出産後、退院先はご実家。おじいちゃんおばあちゃんのサポートを受けて育児スタート
  4. 1か月健診はママ・赤ちゃんともに分娩した施設で。
  5. よいタイミングで自宅へ。夫婦での育児スタート。

ご実家での滞在はトータルで2~3か月くらいになることが多い印象です。

たいていはママの実家の場合が多いですが、まれにパパの実家に帰ることもあります。

木と雲

里帰り出産のメリット

里帰り分娩の何よりも大きなメリットは、ご実家からのサポートが受けられることです。

産後の身体は交通事故に遭った後と同様のダメージと言われています。そんな人生の大仕事を終えたすぐに育児が始まるので、赤ちゃんのお世話と自分自身の最低限のことしかできません。

そのため、家事や、赤ちゃんのお世話を代わってくれる人が必要なのです。

また、育児の先輩がいるということ、なんでも心置きなく話せる相手がいるということは、精神的なサポートにもつながります。

頼りになる老夫婦

近頃、パパの育児休暇もどんどん広がっていっています。里帰り出産の後に育児休暇を取って、二人で育児を始めるカップルも増えています。この場合は、里帰りから戻ってくる頃から育休を取得すればよいので、比較的調整がやりやすくなります。

赤ちゃんを抱く男性と女性

里帰り出産のデメリット

では、里帰り出産のデメリットとは何でしょう。

私が一番大きい問題だと感じるのは、パートナーとの別離です。

出産とは、双方ともに少なからず不安な気持ちがこみあげてくるもので、そんな時は赤ちゃんのもう一人の親であるパートナーのいたわりが、心を穏やかにしてくれます。

ハートを大事そうに抱える男女の絵

離れていると出産前のお互いの繊細な心のケアが行き届かないことがあります。

飛行機や新幹線の距離だと、立ち合い出産に難しいというデメリットも。

そして何より、父親の育児のスタートが遅れるということが考えられます。

もしかすると「女性は母性が備わっているから育児が上手」「母親だからできて当然」と思ってらっしゃる方はいませんか?

それは大きな間違いです。

ショックをうける男性

誰もがお産の直後から、柔らかくて小さい赤ちゃんをおそるおそる触れるところから始まるのです。

1ヵ月でもほぼ24時間赤ちゃんのお世話をしているママは、それだけ回数をこなしているので、おむつ交換もだっこもお着がえも、すべてが上手に見えるのでしょう。

失敗も繰り返しているので、少々のことでは動じなくもなっており、その成長は私たち助産師も目を見張るもの。

ガッツポーズのヒヨコ

ママの努力が目に見えないと、「女性は生まれ持って育児ができる」と思ってしまうかもしれませんね。

もしくは、ママの急成長にパパは置いてけぼりのような気分を味わってしまうかも。

(努力して、回数をこなせば必ず追いつきます!ご安心を)

育児のスタートがずれることによって、夫婦間にひずみができてしまうこと。それは大きなデメリットだと考えます。

水玉のライン

また、妊婦健診の施設と出産の施設が変わることで、主治医や担当助産師が変わり、築いてきた信頼関係をまた一から始めなければなりません。

そしてなかには、ご実家との関係が辛くなる方もいらっしゃいます。

血のつながったご家族だからこそ、良かれと思っていろいろアドバイスしたくなりますが、それがママのストレスになったり、育児のジェネレーションギャップが原因で家族間でのいさかいになることもあります。

産前産後はホルモンの関係で、ママのメンタルは不安定です。普段は平気でも産後は特別だったりします。

また、盲点なのが、たくさん栄養を摂ってもらおうと張り切るご家族の愛情で、体重が増えすぎる妊婦さんもいらっしゃいます。

ごはんを頬張る女性

あなたはどちらのタイプ?

さて、里帰り出産のメリット・メリットを挙げましたが、それぞれの家族の形によって正解は変わってきます。

例えば、「親が高齢である・足腰が弱い」「親が介護をしなければならない」という状況ならお互いに負担になることが考えられますし、

「夫も一緒に里帰りをする」と、家事を親にサポートをしてもらい、二人で協力しあって育児に取り組むことができます。

ご家族の都合もあるので、夫婦間はもちろん、里帰り先のご家族ともよく話し合って決めるとよいですね。

木と雲

助産院木かげから贈る言葉

里帰り出産をするかどうかは、正解があるものではありません。
あなた達の気持ちや状況に合った選択が、いちばんの答えです。
どちらを選んでも、産前産後を安心して過ごせるよう、助産師としてサポートさせていただきます。

また、赤ちゃんのお部屋づくりから始まる、当院の回数無制限のサブスクリプション型の訪問サービス『My助産師コース』は里帰り出産の方も大歓迎です。

どうしようかな、と迷った時はお気軽にお問合せくださいね。