陽射しが強くなってきて、野外のイベントもどんどん増えています。
気持ちいい季節ですね。
家族でお出かけも楽しんでいただけますが、キッチンカーのアルコールの誘惑を感じる方もいらっしゃるのでは??私もばっちり誘惑されちゃいます(笑)
母乳を与えている間は「私もいつになったら飲めるのかなぁ」「ちょっとくらいなら飲んでもいいのかなぁ」と思う一方、「赤ちゃんにはどう影響あるの?」と不安な気持ちにもなるかと思います。

今回は『アルコールと母乳の関係』について一緒に考えていきましょう!

目次
母乳とアルコールの関係
アルコールが赤ちゃんに与える影響
>母乳の味や匂いが変わる
>睡眠に影響
どうしても飲みたいときの工夫
>ノンアルコールを利用
>飲む時間と授乳の時間の調整
>家族の協力を得る
まとめ
母乳とアルコールの関係
母乳は血液から作られます。
そのため、お酒を飲むことによって血中アルコール濃度が上がると、ごく当然に母乳にも移行します。
特にアルコールは分子が小さいので移行しやすいので、血中濃度と母乳に含まれるアルコール濃度はほぼ一緒です。そこがお薬と少し違うところですね。
飲み始めてから30分から1時間で血中アルコール濃度が最も上がります。
アルコールの分解の速度には遺伝や体格による個人差があり、もちろん飲酒量も大きく影響します。

文献によっては『酔いが醒めたら授乳してもよい』とされていますが、実際に体内でアルコールが完全に分解されるまで6-8時間かかります。(1日の適量と言われているビール500mlの場合)
体感的には2-3時間でお酒は抜けた気分になるかも知れませんが、体質や量によってはまだ肝臓が頑張ってアルコールを分解している最中かもしれません。
その間も母乳にアルコールは移行し続けています。
アルコールが赤ちゃんに与える影響
アルコールを含む母乳を飲むということ=赤ちゃんもアルコール摂取をするということ。
月齢の浅い赤ちゃんほど、肝臓の機能がまだ未熟なので、大人と同様に分解することは不可能です。

例えば毎日大量のお酒を飲んだ後の母乳を飲み続けている赤ちゃんには、運動や認知の発達に影響を及ぼします。しかし、それは大変まれなケースでしょう。
少量の、たまに飲む程度であれば発達を妨げるほどの影響はないとは言われていますが、さて実際はどんなことが考えられるのでしょうか。
母乳の味や匂いが変わる
アルコールが分解されないままの母乳を飲むと、怒ったり嫌がったり、顔が赤くなってしまう赤ちゃんがいます。
それは味や匂いがいつもと違うためです。
大人にとっては美味しく感じるアルコールも、幼少期には嫌なものだと感じた記憶はないでしょうか?
子どもの味覚では、味や匂いそのものが魅力的ではないのです。

睡眠に影響
アルコールが含まれた母乳を飲んだ赤ちゃんの肝臓は、働いて分解に努めます。
もともと未熟なため、大人よりもより頑張らないといけないですね。
睡眠中は内臓も脳も休んでいてもらいたいもの。
なのに肝臓や他の臓器もアルコールのために働いているとそれだけでも負担になります。
眠りが浅いために睡眠時間が短くなる可能性もあります。

実は大人も同じメカニズムで、お酒を飲まない方が良質な睡眠を体験できるのですよ!
どうしても飲みたいときの工夫
赤ちゃんへの影響は分かったけど、けどどうしても飲みたい!そんな気持ちになるときもありますね。
次はどうやって授乳中のお酒とうまく付き合っていけるかの提案をします。

ノンアルコールを活用
最近のノンアルコール飲料は味も匂いも進化しており、本物のビールやカクテルと遜色ないといわれています。
味や香りで脳がアルコールだと勘違いし(プラシーボ効果)、アルコール抜きでも楽しい気分や少しフワフワした感じを味わえることができます。
気の合う仲間と、楽しい気分でおしゃべりすることでリフレッシュにはなりますよね!

飲む時間と授乳の時間の調整
授乳をしてからお酒を飲むことで、次の授乳時間まで、アルコール分解のための時間稼ぎができます。
外で飲む場合やタイミングが合わない場合は、搾乳をして次の授乳分のストックを作ることも一つのアイデア。

アルコールが分解された後に母乳を飲ませることは問題はありませんが、もしそこで赤ちゃんが嫌がるなら、まだご自身の身体にはアルコールが残っていると考えてください。
気になる方は先に少しの量(少し前に作られた母乳)を搾乳してから、今分泌されてたばかりの新鮮な母乳をあげてみて、反応を見てもいいでしょう。
家族の協力を得る
母乳育児中にママがお酒を飲むときには、ご家族の協力が必須です。
お酒を飲むと判断力が鈍り、普段できていることも出来なくなることがあります。
母乳だけでなく、育児に関することで危険な状況になる可能性はあるので、お酒が抜けるまでは哺乳瓶であっても、飲んでいない人が授乳する必要はあります。
必ず、ご家族の中でお酒を飲んでいない大人がいなければいけません。

少なくとも、核家族で夫婦二人で晩酌・・・は母乳育児中はガマンが必要と言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
怖い話と感じた方もいらっしゃるかも知れませんが、ガマンし続けることもストレスに繋がることもあり、一概には母乳育児中のアルコールは100%悪いと言い切ることは難しいのが実際です。
★母乳とお酒を調整して、上手に付き合うこともひとつ。
★母乳を与えられるのも長くて数年だと思って、お酒は先のお楽しみにとっておくのもひとつ。

大事なのは、ママやご自身が納得して決めることです。
楽しい母乳ライフを応援します!