赤ちゃんとの暮らし、初めの一歩は『安全』から

はじめに
なぜ『安全な環境』が大事なのか?
安全な環境づくりのポイント
 ベッドの位置を決めよう
 ベッドの中の環境は?
 ベッドの周囲を見直そう
いつまでも同じ?成長発達で見直しも必要
家族で一緒に考えよう
おわりに

はじめに

妊娠が分かって、赤ちゃんに必要なものを見たり購入することはとてもワクワクすることかと思います。

新しい生活に思いをはせることは素敵なこと。

また、安心して育児のスタートを切るために、安全という視点が大事にもなってきます。

疑問のある夫婦

今回は赤ちゃんとパパママ、それを取り巻くご家族が安心して成長を見守ることができるよう、ねんねの赤ちゃんに特化した安全な環境についてお話します。

妊娠中に知っておくことによって、家族としてのチーム力も高まります!

なぜ『安全な環境』が大事なのか?

生まれたばかりの赤ちゃんは、自分で何をすることもできません。

かと言って寝ているだけだから安全、というわけではありません。

赤ちゃんや子どもの事故の大半は家庭内で起きていますし、寝ている間になんの前触れもなくなくなってしまう乳幼児突然死症候群は6000~7000人に一人の割合で発生しています。

そのため、赤ちゃんも大人も安心して生活できる環境づくりが大切なのです。

笑顔の家族

安全な環境づくりのポイント

ベッドの位置を決めよう

温度

エアコンの風やストーブの熱が直接当たらないところにしましょう。

また、古い建物だと、窓の近くはすきま風や結露が落ちてくる可能性もありますね。

バツ印を持つひよこ
赤ちゃんが寝るよくない環境

個人差はありますが、赤ちゃんは物音にびっくりして手を持ち上げます(モロー反射と言います)。

音の出る作業の近くや、音楽機器のスピーカー、テレビの音から守ってあげましょう。眠っている間も脳は音の刺激をキャッチしています。

照明

生まれてすぐの赤ちゃんは昼夜のリズムはついていませんし、目もはっきりとは見えていません。

それでも強い光は感じるので、眠りの妨げになったり、起きているときには刺激が強すぎます。調光できる間接照明があれば夜間の対応も安心ですね。

画面が次々に変わるテレビも同様です。

これはベビーベッドに限らず、昼間に過ごすリビングルームでも意識してくださいね

テレビ

落下物

物が落ちてくるかもしれない場所も避けなければなりません。

どうしてもタンスの横などになる場合も、上に額縁や時計などを置かないようにしましょう。

極端な例ですが、冷蔵庫の真横にハイローチェアを設置して、開閉のたびに寝ている赤ちゃんの上を扉が通過していることも実際にありました。

驚くひよこ

ベッドの中の環境は?

先ほど少し触れましたが、ベッドの中の環境は乳幼児突然死症候群や窒息を防ぐために非常に重要です。

赤ちゃんはうつぶせで寝かせないこと

遊びの一環として、赤ちゃんをうつぶせにするタミータイムとは違います。【タミータイムとは?】(新しいタブが開きます)

マットレス布団は硬め、掛布団は使わない

スリーパーも季節に合ったものが売られています。寝ている間に顔に布が被らないようにします。お昼寝の時もスタイは外してあげましょう。

ベッドの中にガーゼやぬいぐるみを置かない。シーツもピンと張る

ねんねの赤ちゃんも、泣くと手足をバタバタさせます。その拍子にお顔が塞がれてしまう可能性のあるものは取り除きます。

ねむる赤ちゃん

ベッドの周りの環境を見直そう

ベッド柵から手が届くところに何も置かない

すぐそこにベビーワゴンがあればとっても便利。しかしベッド柵の間から赤ちゃんの手がでてしまうこともあります。触れるものは掴むという習性のため、偶然に掴めてしまったおむつをベッドの中でしゃぶっていたというケースがありました。ママも眠っている夜の出来事です。濡れたオムツも窒息や誤嚥のリスクがあります。考えもよらない、ゾットする出来事でした。

このように、事故とは偶然が重なり合って起こるものです。

床には何も落ちてないですか?

赤ちゃんを抱っこしていると足元が見えにくくなります。落ちているものを踏んで滑ってしまったり、びっくりして赤ちゃんを落としてしまわないよう、妊娠中から床のものはすぐに片付ける習慣をつけましょう。パパももちろん大活躍できますね!

特に夜間の対応の際は、大人も眠くてぼーっとしていることがあるので、足元に注意が払えないことがあります。

上にお子さんがいらっしゃる場合、ちいさい玩具を踏んでしまうこともよくあります。

誤って口に入れてしまわないよう、お子さんの年齢に合わせて整理整頓の習慣をつけたり、小さなピースの玩具で遊ぶ時間を決めるなど、工夫してくださいね。

いつまでも同じ?成長発達でも見直しが必要

赤ちゃんは日々成長します。

寝転がっているだけと思っていたら、ある日寝返りができ、ずり這いができ、ハイハイ、つかまり立ちとどんどん成長を遂げています。

『昨日まではできなかったことが今日できる』というのは全く誇張ではないんですよ。

安全対策は起こってしまう前にしなければなりません。

ヘルメットを着用したヒヨコの絵

大人もキッチンやリビングに寝転んで、赤ちゃんの世界はどのように見えるのか、何に興味を持ってしまいそうなのか体験されることをお勧めします!

家族で一緒に考えよう

家族が安心して暮らすために、家族全員が共通意識を持つことがカギとなります。

別居のおじいちゃんおばあちゃんにも安全の認識を共有しましょう。ジェネレーションギャップがあるかも知れませんが、ご実家を訪れたり遊びに来てくれた時にお互いに気持ちよく過ごすためには欠かせません。

このブログを読んでいただいても・・・!

勉強中の老夫婦

大切な赤ちゃんの安全を守るのは、他でもない親であるパパとママです。

赤ちゃんを抱く男性と女性

おわりに

赤ちゃんの命を守ることは、大人たちの手にゆだねられています。
「やりすぎかな?」と思うくらいの備えが、赤ちゃんにとっては安心のサイン。
ご家族の愛情が詰まった安全な環境で、赤ちゃんがのびのびと育っていけますように。

水玉のライン

助産院木かげでは、赤ちゃんをお迎えするご家庭に、実際に訪問をして家事育児動線もふまえた赤ちゃんに安全な環境を一緒に考えます。ご実家への里帰りでも大丈夫です。【赤ちゃんお出迎えサポート教室】

どうぞお気軽にお問合せくださいね!

今回の記事も、あなた様のご家族にとって何かのヒントになれば幸いです。