はじめに
前回は、『赤ちゃんはなぜかわいい』という赤ちゃんのかわいさをテーマにしました。
しかし実際の育児はかわいさいっぱい、幸せいっぱい、だけではありません。
得体のしれないモンスターを相手にしているような気分になることがもうしょっちゅうで、
時には親として、こんな気持ちを抱いてしまうのは失格なのでは?と不安になる方もいらっしゃいます。


今日はそんな気持ちを深堀りしていきましょう。
実は私だけじゃなかった!?
- おむつ、授乳、抱っこ、ユラユラと手を尽くしても泣き止んでくれない…
- 起き上がることができないくらい疲れていても交代してくれる人がいない…
- 家事を何度も中断されて、結局何も片付いていない…
- 上の子にかまってあげたいのに、そんな時に限って泣き出す…
このようなことは、育児あるあるで、育児を経験する前までは想像できなかった日常的な光景と言えます。


赤ちゃんに対してイラっとしてしまったり、腹立たしく感じてしまうと、赤ちゃん訪問の際によく相談されるのですが、大半は上記のようなシチュエーションなのです。
そんな時、私は『わかります』『そりゃあそうですよね』と答えます。
それは、自己嫌悪に陥っているママ達に寄り添ったパーフェクトな答えではなく、本当にそう思っていて、
助産師7年目で母になった自分自身が全く同じ経験をしたからなのです。
なぜそう感じてしまのか
女性であれば、産後のホルモンの変化、生活の変化、身体の負担で余裕がないこと、
男性であれば、経済的なプレッシャー、産後の妻の変化、家族としての役割や生活スタイルの変化で戸惑いを感じることが原因と思われますが、
何よりも、『赤ちゃんを泣き止ませる取説がないこと』も大きな理由ではないかと考えています。
泣いている理由は様々で、その時によって正解は違いますし、正解のない時も珍しくない。
答えがあるかないかもわからないクイズ。
出口のない迷路。
そんな渦中にいると、大人だって泣きたくなります。

それはとっても自然なこと
早く泣き止ませなきゃ、と焦ってしまうと、不思議とそれは赤ちゃんに伝わってしまって、普段なら泣き止む行為でも効かなくなります。
そしてまた焦ってしまうという延々と続くループに陥ってしまいます。
そこで大人たちは、努力が実らない絶望感や、赤ちゃんに対する罪悪感、自分が否定されているような気がして自己肯定感の低下を味わいます。
それはもう当然、『赤ちゃんはかわいい。けど…』ツライ、しんどい時もあるということですね。
その時々によって、かわいいとツライ比率も変わってきます。

誰かに頼るという選択肢
赤ちゃんはかわいいけど、それだけじゃないということがご理解いただけたと思います。
だとすると、自分達がツライ思いをするのは自然なことなので、それを我慢して受け入れないといけないのか、というとそれは違う問題になります。
☆息抜きをすること
☆気分の切り替えをすること
☆自分を労わり、誰かからにもねぎらってもらうこと
は、日々の活力となり、また赤ちゃんと向き合おうという前向きな気持ちに繋がります。
誰か数時間でも、交代してくれる人がいたら、頼んでください。
交代する人が身近にいない場合は、産後ケア事業などの社会資源を使ってください。
育休中で、夫婦で育児に取り組んでいる場合は、共倒れにならないように、協力してお互いのリフレッシュの時間を作ってみてください。



あなた自身を大切にすることが、めぐりめぐって赤ちゃんを、ご家族を大切にすることに繋がります。
さいごに
やはり親としては、『赤ちゃんをかわいいと思えない時がある』ことが非常に心苦しいことです。
しかしそれは決して愛情がないことではありません。
子どもが成長するにつれて、いろんな形で思い通りにいかず、気持ちが揺れ動くことも珍しくありません。
実はその繰り返しで、親は子の『個性』を知り、はては自分自身を見つめなおして親子関係を築いて行くのです。
『育児』は『育自』。
私もまだまだ道の途中です。
きっともう一生続く道で、その時その時で関わり方は違ってくるのでしょうね。
ツライ気持ちになった時は、無理しないで休んだり、誰かにはき出したりして気持ちをきりかえましょう!
助産院木かげでは母乳・育児相談、赤ちゃんお預かりコースで高槻市のご自宅に訪問して、お話を伺うことができます。お気軽にお問い合わせください。
